情報系まとめ作成者に聞く!(vol9:いざなみ様)
お名前
いざなみ
出している本/ネップリの主な傾向やコンセプトを教えてください(刀の調査/刀以外の調査/旅行記 等)
鯰尾藤四郎をプレゼンする本、歌仙兼定をプレゼンする本、戦国時代と刀の動向をさらう本、実際に見た刀の感想を本にした小説。真面目な調査本というよりは、あくまで「審神者向け」として書いています。
あなたのテーマ周辺で、浅く広く系のおすすめ本をMAX5冊くらいまで教えてください
「名刀と日本人」渡邉妙子
あなたの調べているテーマに該当する、深くコアな内容のおすすめ本をMAX5冊くらいまで教えてください
展示会図録各種
調査を始めたきっかけを教えてください
刀剣乱舞リリース直後にゲームプレイを始めたので、同時期スタートの刀剣初心者がTLにいっぱいいました。キャラクター解釈の一助にしたくて鯰尾藤四郎を見に行きましたが、(徳川美術館は古い研ぎで保存することもあってか)「全然わかんねー!!」でした。でもTLにはわたしより「わかってる」人がたくさんおり、「同時期スタートなのにこんなにわかんないの悔しくない!?」と、その後も積極的に刀を見に行くようになり、関連書籍や有志のまとめなどを読むようになりました。そういう生活を4年ほど続けたあたりで「鯰尾藤四郎をプレゼンする本」を出しました。
調査らしい調査はしていません。生活に「刀」と「それにまつわる物語」が定着したので、それらを再確認したた上でまとめた、といったところです。
(ネット公開/ネップリ/本など形を問わず)発信したきっかけをおしえてください
刀や元の主ゆかりの地を見に行った旅行記を綴るブログは、2015年の夏から始めました。当時はまだ刀の所蔵元や訪問記などが少なく、後続となる人の助けになればと思ったことがきっかけです。
初めて出した本は「鯰尾藤四郎をプレゼンする本」でしたが、これは「平成最後だし本出しちゃおっか!」というノリで出ました。人生ノリです。
集めた資料はどんな感じで管理していますか?(保管およびインデックスつけ等)
刀を見に行く際にはA5のリングノートを持っていき、キャプションや見て思ったこと、簡単なスケッチなどを記録しており、後ほどブログにまとめます。わたしの書くものには「自分の感想」も大いに盛り込んでいますが、そういう部分については当時のノートやブログを引っ張り出して参照しています。
その他の資料は図録や一般書ばかりですので、普通に本棚に入れてます。
本を作るときのざっくり手順やスケジュール感、こだわり等々を教えてください
「歌仙兼定をプレゼンする本」はゴールデンウィークを使って、確か4日くらいで作りました。刀身図説のためのイラストで0.5日、本文2日、表紙0.5日、校正や調整などで1日くらいだったかな……ノリで生きてるので……
(本)初めて本を作ったときに困ったことと、どんなふうに解決したかを教えてください
特に困らなかったです。普通にできた。
(本)印刷所選びの基準を教えてください
安さ重視です。気軽に手に取ってもらえる価格にしたいので。
(本)印刷所用の原稿を作るとき、表紙と本文それぞれどのようなソフトを使用していますか?
表紙は無料ソフトのアルパカ、最近はフォトショ。本文はワードです。
あなたの資料の探し方を教えてください
図録ばかりをあてにしてるので、参考になる回答はできません。
近現代の人物について扱った、あるいは扱いを検討したことはありますか?ある場合、どのような配慮をしましたか?
伝承がたどりきれなかったとき:資料をたどっていって、一旦行き止まりになったときにどうしますか?
重要な資料の存在を教えてくれた方などはいますか?まとめる上で特別な扱いや事前のお話などしましたか?
マイナスの印象を与えるようなテーマを扱うか検討したことはありますか?どのように対応しましたか?
信頼性の低いネタは扱いますか? 扱う場合には何か気をつけていることなどはありますか?
「ツイッター出典で詳細わからないですが、」と前置きして書いたりします。そもそも本の頭とお尻に「これは専門家でもなんでもない一個人が書いたものなので、興味のとっかかりとして読んでください。詳しいことは自分で調べてね」と書いています。
調べてみたら予想と違ってびっくり!となったことがあればおしえてください
「調べてみたら」ではないんですが「みんな歌仙のこと好きなんだなあ……」と思いました(1年かけて捌ければいいなと思った部数が1日で完売したので)
まとめたことで、何か得たもの、あるいは起こった出来事、思わぬ反応などありましたら教えてください
「歌仙兼定をプレゼンする本」が予想以上にお手に取ってもらえたので、売り上げの一部を熊本城に寄付しました。わたし、熊本城主です!
何か補足だったり、語りたいことがあればどうぞ
「審神者が手入れ部屋で刀剣男士の本体を鑑賞する」ていの、自分が刀を見て得た感想を元にした小説を1冊出しています。これは「刀をいっぱい見たわたしだから書ける本ってなんだろう」と考えて書いたものでした。刀剣乱舞を「物語」として楽しむことと、刀剣乱舞をきっかけに「刀」を楽しむこと、その橋渡しになるようなものを作れたらと思って。
これには刀剣鑑賞ガチ勢とまではいかない方々からも(わたしにしてはとても多くの)感想をいただきました。こういう「あいのこ」的なものももっとたくさん出て来ればいいな、と思います。
これから調査してみる/まとめを作ってみる方に向けて一言!
ラブアンドパッションです。